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『希望をはこぶ人』
アンディ・アンドルーズ (著), 弓場隆 (訳), ダイヤモンド社, 2011年4月14日
感想と思考
「ジョーンズ(あえて「さん」はつけないでおく)って、なんだかソクラテスみたい。」私がこの本を読んだうえでの第一印象は、そんなだった。人々に親しげに問いを投げかけては、いたずらっぽくその返答を楽しむすがた。もちろん似ても似つかぬところだってあるにはあるのだけれど、やっぱりその振る舞いには、ソクラテスを彷彿とさせるものが(少なくとも私にとっては)あった。
どんなに眺めのいい場所にたどりつくことができたとしても、いつかは必ず、そこを降りなければならないときはやってくる。けれども何もそれは降伏するだとかそういった意味ではなくて、ただ「次の場所へと向かおうとしている」だけなのだな、と。澄んだ空気はもちろんおいしいけれど、それ以外のごつごつした山道だって、少し風が吹けばするりとすくわれてしまいそうな断崖のふちだって。それらすべての道程をなお、楽しめる人でありたいな……と私は今、思ったりする。
とりあえず次は(「ソクラテス」にかんすることに興味がわいてきた、ということもあって)下の本↓を読んでみたい。あとは本書の中でジョーンズがアンディーに勧めていたように、「伝記」も少しずつ手にとってみたいな(世界史を学ぶうえでの足がかりにもなるかな、なぁんて)。