読書記録 – 13歳からの経営の教科書

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13歳からの経営の教科書 「ビジネス」と「生き抜く力」を学べる青春物語 by 岩尾 俊兵
KADOKAWA 2022年6月29日


「経営」や「ビジネス」などに(ほんの少し)興味はあるけれど、でも何から知ればいいのか分からないな……と長らく思っていた私。そんなときにこちらの本を見つけ、「これなら今の私でも、楽しみながら理解できそう!」と感じられた。それで、少し読んでみることにした。


どんな本?

4人の中学生たちが活躍する物語を通して、「ビジネス・経営とは何か」を楽しみながら学べる本。今までの私は「『経営』って、何だか少し難しそう」と思っていたけれど、この本を読んだことでその身近さや面白さ、大切さなどに気づくことができた。

心に響いた箇所の引用

これまでビジネスをやってみて、ヒロトにはわかったことがある。ビジネスには、何かいいことを考えたら、それを実現できるだけじゃなく「続けられる」という利点がある。
だから、ボランティアでやりたいことも、続けていくには、どうにかビジネスにできないか考える必要があるとヒロトは思っていた。

P140

そして、これらの目標の中で、私一人の力で出来たことなど、ひとつもないと断言できる。すべては、私とビジョンを共有する多くの方々の力を得て、「経営」として可能になったことだ。受験にしても、研究にしても、起業にしても、出版にしても、すべては多数のプロジェクトやビジネスの「経営」であり、経営の基本はどこでも変わらなかった。
目標を立て、目標を達成するまでの手段に分解し、それを数値化できるまで具体化し、実行する。しばらくやっても成果が出なければ、手段を見直す。目標を実現するための戦略を立て、実行体制を作り、改善する。それらのプロセスの土台になるビジョンを明確にし、ビジョンを熱く語り、仲間を増やしていく。どのプロジェクトもこの繰り返しだったのだ。
こうした経営の心と知は、起業家にとっても、小説家にとっても、企業で働く個人にとっても、受験生にとっても、芸能人にとっても、研究者にとっても、誰にとっても有益なものだ。

P220

感想と思考

私は今回この本を読んで、「経営」「ビジネス」というものに対する見方が一変した。というのも私はこれまで、「経営」や「ビジネス」などというのはすなわち「いかにして効率よくお金を稼ぐか」ということだと(勝手に)思っていた。けれど……必ずしもそうではない、ということに気がついた。

要は、何か目標を達成したいときには

  1. 達成までの過程で行うことを、各手順に細かく分ける
  2. 分けたもの1つひとつに、数値化した具体的な目標を割り振る
  3. それらを実行する→上手くいかない部分(手順)を改善する
  4. ある程度軌道に乗ってきたら、目標を達成することで生まれるメリット、すなわち「ビジョン」を明確にし、周囲の人もプロジェクトに巻き込んでいく。そうすることで、より大きな規模のことができるようになる

上記の1~4をなぞるとよい。それが「経営」の基本であるというわけだ。

だからお金を稼ぎたいときにはもちろんのことだけれど、それ以外の……例えばなにか達成したい目標やプロジェクトがあるときなどにも、「経営」の考え方はとても重要。そう私が思えたのは、間違いなくこの本のおかげだ。

この本は知識が皆無に等しかった私にとって、「経営」や「ビジネス」などに興味を持たせてくれるとても良い足がかりとなった。

同ジャンルのより詳しい本などについても、これからは積極的に手を伸ばしてみたい。

そら / Sora

通信制高校に在籍中の17歳。 気に入った本や、日々の生活を通して感じたことなどを思いのままに綴ります。 趣味は読書、手芸、それに音楽を聴いたり歌ったりすることです :) I am Japanese, 17 years old and a homeschooler. Keep up with my daily life and journals!! Fav -> Reading, Handmade, Music, etc

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  • Post last modified:October 28, 2023
  • Post category:Books