好きだった時間

好きだった時間


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昨日、隣の区の図書館に初めて行ってきた。

借りたい本があったのだけれど、普段私が通っている最寄りの図書館には所蔵がなくて。
いつもなら予約して受け取っていたのだろうけれど、でも、なんとなく今回は自分で手に入れに行ってみたかった。
……ので、行ってみた。往復2時間かけて。笑


で。

いつもとは景色の違う本棚の間を歩き回っていたら、ふと小さい頃(まだ小学校に入るか入らないか、それくらいの頃)のことを思い出した。「ああ、あの頃の私もこんなふうに感じていたのかな」って。
思えば私の図書館通いはすでに、そのときから始まっていたのだと思う(なおその頃はまだ、半分は自分の意思ではなかったけれど)。

ほんの少しだけふかふかの、絨毯の上に響く足音。
自分よりもはるか高い場所までそびえたつ本棚たち(昨日行った図書館の棚は、いつもの図書館のそれよりも高かった)。
ここにある本すべてを読みつくすことは到底無理なんだろうなという、ある種の諦めのような、それでいてどこか興奮しているような、そんな感情。

そういった懐かしいものたちに、なんだか久しぶりに出会えた気がしたのだ。


最近の私は、この慣れ親しんだ場所でひたすらに日々を送っている。毎日を淡々と過ごす、それをここ1年くらいは自分の中の目標としてひそかに掲げて、どうにかこうにか不安や恐怖、その他もろもろの負の感情に「じぶん」を持っていかれないようにしようとあがいていたからだ。……なんだかこんなふうに書くと、ものすごく大げさに聞こえるけれど。笑(でもべつにいいんだもん。だって、きっと誰も読まないし!笑)

でも昨日ひさびさに「新しい場所」で時間を過ごしてみて、なんとなく思った。「もしかしたら今の私は、ほんのちょっとだけなら、もう大丈夫なのかもしれない」と。


その「ほんのちょっと」が一体どれくらいなのかは、まだ私には分からない。ひとを信じることなんてしたくないよと思ってしまうのは相変わらずだし、やっぱり「今いる場所にとどまっていたい」「知らない場所へと一歩を踏み出すのが怖い」というのだって紛れもない本当の気持ちだ。

だけど一方で、こうも思う。あの頃……まだ今よりもいくらか小さかった頃の私は、出会うものごとそのほとんどが「新しいもの」だった。にもかかわらず、ときには楽しみながら、またときには苦しんだり混乱したりしながら、それでもなんとかここまでやって来てくれた。だから。


「もう一度、信じてみてもいいのかな」って。今私の心は、すごくすごくものすごく、揺れている。

……分からないけれど。分からないけれど、ね。

そら / Sora

通信制高校に在籍中の17歳。 気に入った本や、日々の生活を通して感じたことなどを思いのままに綴ります。 趣味は読書、手芸、それに音楽を聴いたり歌ったりすることです :) I am Japanese, 17 years old and a homeschooler. Keep up with my daily life and journals!! Fav -> Reading, Handmade, Music, etc

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  • Post last modified:November 23, 2023
  • Post category:Lifestyle